Greeting

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ごあいさつ

理想の社会の追及
これは永遠のテ-マです。

鹿島商事を経営するにあたり、常に理想の社会、そして理想の企業を実現しようとしてきました。
理想的な社会のあり方とは、これまでにも様々な学者や政治家が考え、挑戦してきた問題ですが、社会主義や資本主義といった形態の違いはしょせん規模の違いにすぎないと考えました。
社会が理想的であるためには、それぞれの「適正規模」の範囲内であることが重要だということです。
また社会同様、企業もただやみくもに大きくなればいいわけではありません。
企業には、業種に応じてそれぞれ適正規模というものがあります。
例えば宝石業界ならば年商100億円程度が適当であると設定しています。
というのも、会社があまりに大きくなりすぎると採算を度外視した予算組みばかりが重要視されたり、ムダを省き最小の経費で最大の利益を生み出すという企業の大原則がおろそかになったりしてしまい、企業として健全でいられなくなってしまうのです。

また、企業で働く個人が仕事をするのは、生活を豊かにするということと、自己表現のためということができます。
仕事の目的は、ただ生活するために仕方なくするのではなく、仕事を通して人格形成をし、自己改革をするためです。
そしていずれそれらを超越したときに、自分の能力を超え、理想的な会社や理想的な社会をつくるために必要な広い視野を持つことができるように
なり、自己のみならず他をも見渡すことができるようになり、社会の流れに乗ることができるようになるのです。
そのようにして個人が社会の流れをつかむことによって、個人の集合である企業は社会の中で金融の波に乗ることができ、理想的な企業体でいること
ができます。そして、適正規模を守った理想的な企業の融合体が理想的な社会であるということになるのです。
さらに、社会において大切なことは、政治・経済・文化の3つのバランスがとれていることです。

これら3つが同じ力関係で成り立っている社会が理想的な社会であると同時に、同じことが企業についてもいえます。
例えば、社会では政治ばかりが強くなると全体主義が台頭し経済が疲弊してしまいます。
また、経済ばかりを良くしようとすると文化が損なわれてしまいます。それは企業においても全く同様なのです。
企業は内部で政治・経済・文化のバランスを保ち、さらに現実の社会の政治や経済に左右されない確固たる存在であることが必要です。

それを具現化するために鹿島商事が創立当時から掲げている主義があります。
(1)上場しない (2)定年制を設けない (3)男女平等・・・
人材ではなく人間を求める、ということです。

大資本に左右されない宝石という業界の中で適正な規模を保ち、理想的な企業を形にしたのがこんにちの鹿島商事なのです。